X:208.6 Y:464.1
バナプールから北へ向かった崖のふもと。
カナンはゴールデン・パスの支持者であり、とりわけアミータと仲が良いらしく、タンカの作り手でもある。
一番奥にある建物が普段の住居かと思われ、
その家の前にはカナン作のタンカが4つ置かれている。
右からグールー
ヤルン
キラ
そしてもう一枚壁に掛けられているのがバドラ
次期タルン・マタラとして認知させるために作られたのだろう。
とても綺麗なタンカである。
ところで、家の周りをぐるっと見渡してみると、どこか違和感がある。
とても女性一人で生活しているとは思えないほどの大量のわらや薪があるのだ。
なにやら理由がありそう。
撮影に行った時に頻繁にゴールデンパスの車が出入りしていたのも気になった。
なぜか射撃場や、地下シェルターもある。
そして家の横にはアミータのメモが置いてあった。
どうやらカナンにはゴールデンパスにとって相当な恩があるようである。
そして先ほどの地下シェルターの中にはこんな手紙も残っていた。
マハビルとはカナンの夫。
おそらくマハビルはモハンの要請によってゴールデンパスに加わった。
しかし、結果マハビルは戦闘によって命を落としたと思われる。
アミータが言う前の世代の犠牲とは、おそらくモハン時代にマハビルが戦死したことを指している。
エイジェイがはじめてカナンにあった時、彼女は酒を飲み、やけっぱちになっていた。
おそらく夫を亡くした反動で酒に頼るようになり、アミータの助けも断り続けているのだろう。
しかし現在もアミータは見捨てることは出来ず、部下を派遣して身の回りの世話をさせている。
そのため大量のわらや薪があったのではないだろうか。
ゴールデンパスは確かに独裁からの支配を解放しつつある。
しかし、その反面多くの犠牲や不幸も伴う。
それに対してあまりいい感情を抱かない人がいることもまた事実なのかもしれない。
では、またキラットで。
0コメント